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  • 2016.06.29 Wednesday
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ポリティコン 上下巻

●ブッコフで購入。ドロドロしておもしろいものが読みたかった
●過疎化&高齢化するかつてのコミューン村で、たった一人の若者として暮らしている東一。えらそうな老人たちにアゴで使われながら、恋人もなく、権力もなく、わびしくニワトリの世話をしている。そこへ、ワケありの偽装家族が入村の希望をしてくる。偽装家族の一人・真矢は、美貌の16才だった。真矢に一目ぼれした東一は、真矢を手に入れるために変わっていく。金・名誉欲・色欲の権化のようになる東一。東一のアキレス腱ではあるが、それ以外の力は何も持たない真矢。二人が村やその周辺を嵐のようにかきまぜて、その嵐に東一と真矢自信も翻弄されていく。

桐野さんのご本は、だいたいおもしろいので、もう信頼致しております。
これもおもしろかったよ!共同体を支配する難しさが、個性豊かな登場人物が演出してくれるのでおもしろい。
東一自身が欲の塊のギトギトした俗物なんだけど、全共闘あがりの理屈っぽいナチュラリストとか、ヒッピー気取ってるババァとか、芸術しとけば生きていけると勘違いしてる年寄りとか、コミュ障のイケメンとか、みんなが自分勝手で自分の欲に忠実。そんなあぶなっかしい団体を何とかコントロールしていくのがとてもおもしろかった。脂っこい人たちから一歩引き、純朴にタダ暮らしている外国人妻たちも緩衝材になってホッとできるのもいい(とは言え、その人たちもいろいろ裏があるんだけど)。
そんな個性的すぎる奴らを力と金でねじふせて、好き放題やってきた俗物の化身みたいな東一が、最後にきっちりお灸をすえられるのもすかっとする。真矢と同様、あれで私も東一を一旦許す気になった。そして、そこからやっと二人の関係が始まったところは、素敵な恋愛物語に思えた(全然あこがれないけど)。
過疎化した村が大ピンチになって、村をブランド化して、有機農法だのなんだので若者を呼んで成功していく…など、そこらへんの話もありそうでおもしろいね。
一気に読んでしまったのが残念だ。楽しい時間はすぐ過ぎてしまうんだなぁ…。

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